web DEcolumn 住まいづくりを考えるとき、本や雑誌など、資料はたくさんありますが、外国の住まいやライフスタイル、暮らしを参考にするなら・・・映画が一番!映画から見つけた、ヨーロッパのステキな暮らしを毎月紹介します。

ショコラ

居心地のいい空間のつくり方

ビジネスホテルなどに泊まると、どうにも居心地悪く感じたことはありませんか。もしかしたらそれは、自分らしいモノがないからなのかもしれません。お気に入りの雑貨や小物があれば、部屋はもちろんおうち全体に落ち着く空間をつくることができる。そんなヒントを、映画『ショコラ』で見つけました。

主人公は、どこからか流れてフランスの片田舎にたどり着いた女性ヴィアンヌ。石造りの建物の空き店舗と2階の寝室を借りて、娘のアヌークと暮らし始めます。大家にカギをもらって入った部屋は、蜘蛛の巣とほこりだらけ。水道の蛇口をひねると赤さびた水が出るほど、ひどい状態でした。けれども、ヴィアンヌは明るい表情でトランクから小物を出し、寝室に飾りながら、そこを自分の空間にしていきます。飾る小物はエスニックな壺やオブジェ。どれも生活必需品ではないけれど、さっきまでは灰色一色だった空間が、個性的な小物のおかげでヴィアンヌの色に染まっていくのが鮮やかです。
あらすじ

1950年代、カトリックの教義と伝統を守って暮らすフランスの小さな村に、ヴィアンヌとアヌークという母娘が流れ着きました。古い空き店舗を借りてチョコレートショップを開く母ヴィアンヌ。けれども、村長のレノ伯爵は教会の礼拝に通わない彼女を村の風紀を乱す存在として敵視します。村人たちも最初はヴィアンヌを奇異の目で見ていましたが、魅惑的なチョコレートの香りに惹かれて店を訪れ、次第に打ち解ける人も出てきます。そんなある日、船で川を移動して渡り鳥のように暮らすジプシーの一団がまちに現れて…。古いしきたりや因習にとらわれず思うままに生きることの難しさや、異文化を受け入れることの大切さを描いた作品です。

ショコラ©2000 MIRAMAX FILM CORP.
ALL RIGHTS RESERVED

ショコラ
2000年 アメリカ
監督/ラッセ・ハルストレム
キャスト/ジュリエット・
ビノシュ、ジョニー・デップ
価格:1,890円(税込)
発売:アスミック
販売:角川映画

DVD発売中


古い建物を甦らせる、インテリアの魔法

映画『ショコラ』では、ほこりだらけだった空き店舗が、美しいチョコレートショップに生まれ変わる様子が描かれています。ヴィアンヌが引っ越してきた翌日から取りかかったのは、1階店舗部分の改装。古い石造りの建物の棚や床を磨き、壁やドアや窓枠を空色のペンキで塗ります。空色というと病院のようにちょっと冷たい印象になりそうですが、ダークブラウンの飾り棚やスツールと組み合わせると、とってもシック。白と黒のタイルが敷き詰められた、ちょっと派手な床ともお似合いです。店内にはディスプレイ用の飾り窓と、チョコレート用のショーケース、腰かけてお茶を飲めるカウンターがあるだけの質素な内装ですが、建物に手を加えずに雰囲気をがらりと変えるインテリアの魔法を実感できるでしょう。

軽やかなドアと、オープンな心で

魅惑的なチョコレートをつくるショコラティエのヴィアンヌは、敬虔なカトリックの村では「よそ者」扱いです。教会の礼拝には通いません。村の女性たちが黒い靴を履くなか、赤いハイヒールで歩きます。チョコレートショップをオープンしたのも、カトリック信者が食事を節制する断食期。村の因習にとらわれず新しい風を吹き込むヴィアンヌは、村長のレノ伯爵にとって目障りな存在でした。その反感は村にジプシーのルーがやってきて、さらに拍車がかかります。不道徳者のボイコット運動が始まって、カフェに入っても「お断り」と拒否されるルーに「Come in(入って)」と声をかけるのもヴィアンヌだけ。ガラスの壊れた店のドアは、どんな人をも受け入れる彼女のオープンな心を象徴しているようです。ボイコット運動を先導しているレノ伯爵のように、村の歴史や宗教の教義を大切にするあまり他者に寛容になれないのなら寂しいこと。いつも新しい風を受け入れられる広い心と軽やかなドアを持っていたいと思わせてくれる映画です。


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